増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集
血液生化学検査
脂質・リポ蛋白
アポリポ蛋白
山田 信博
1
1筑波大学臨床医学系内科
pp.385-387
発行日 1999年10月30日
Published Date 1999/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906389
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
血漿中の脂質は蛋白と結合してリポ蛋白という形で存在しているが,この蛋白部分をアポリポ蛋白と呼んでいる.アポリポ蛋白(アポ蛋白)は,脂質との結合,脂質の輸送などリポ蛋白代謝において重要な機能を果たしている.そして,最も重要な役割としては,水に不溶性の脂質と結合して,リポ蛋白粒子を形成することにより水溶性とすることである.種々のアポ蛋白が現在までに分離,同定されており,主たるアポ蛋白ではその遺伝子構造が明らかにされている.アポA-I,A-II,A-III,A-IV,B48,B100,C-I,C-II,C-III,D,E(A-IIIと同じ),F,G,H,Jなどが知られている.現在までによく分析されているアポ蛋白は,アポA-I,A-II,B48,B100,C-I,C-II,C-III,E,アポ(a)である.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.