医道そぞろ歩き—医学史の視点から・54
ハイデルベルク大学で詩を書いたクスマウル
二宮 陸雄
1
1二宮内科
pp.1742-1743
発行日 1999年10月10日
Published Date 1999/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906233
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糖尿病昏睡の大呼吸で名高いクスマウルは,失語症,食道や胃の内視鏡や結節性動脈周囲炎の分野でも名が残っている.ハイデルベルク大学で医学を学び,フライブルク大学,ストラスブルク大学などの教授を経て66歳のときにハイデルベルク大学の名誉教授となり,この地で『老医師の青春回顧』や『ハイデルベルクの講師時代』を書いた.文学の香り高い本で,オスラーの愛読書であった.前者に収載されている詩の一つ「月に棲む人」を拙訳で紹介しよう.
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