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インフルエンザワクチンの有効性
中山 哲夫
1
1北里研究所ウイルス1室
pp.1725-1730
発行日 1999年10月10日
Published Date 1999/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906231
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毎年,冬になるとインフルエンザが流行し,特に最近数年は老人ホーム,老人保健施設内におけるインフルエンザによる老人の死亡例が報告され社会の注目を浴びている.また,乳幼児の冬の脳炎・脳症の症例がインフルエンザに関連していることが明らかとされ,インフルエンザの重要性の認識が高まりつつある.抗ウイルス薬としてアマンタジンがA型インフルエンザウイルスに効果があることから,わが国でもやっと保険適用となり,また新たにノイラミニダーゼ抑制剤の開発も進んでいる.しかし,予防薬としては耐性株の出現の危険性から乱用は控えるべきであり,予防の観点からはワクチンに勝るものはない.インフルエンザワクチンの有効性を考えてみたい.
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