今月の主題 ニューロパチーとミオパチー
診察のポイント
反射の診かた
大矢 寧
1
1国立精神・神経センター武蔵病院神経内科
pp.1263-1265
発行日 1999年8月10日
Published Date 1999/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906128
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●末梢神経・筋疾患で深部反射(筋伸張反射)は低下することが多いが,低下しない場合もある.
●最低限診るべき反射は,上腕二頭筋,上腕三頭筋,腕橈骨筋,手指屈筋,大腿四頭筋,下腿三頭筋の深部反射(このうち手指屈筋以外は誘発できなければ異常)と,Babinski徴候,Chaddock徴候の皮膚筋反射である.深部反射は筋ではなく腱を叩き,左右差や部位差,idiomuscular contractionとの差に注意する.
●所見は誤解を招かないように記載したい.反射は客観的な所見だが,評価は総合的な判断になる.しばしば経過観察も重要である.
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