今月の主題 検査異常から考える血液疾患
鼎談
21世紀に向けた安全で適正な輸血療法
高松 純樹
1
,
稲葉 頌一
2
,
高橋 孝喜
3
1名古屋大学医学部輸血部
2九州大学医学部輸血部
3虎の門病院輸血部
pp.667-677
発行日 1999年4月10日
Published Date 1999/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906000
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高松(司会) 本日は「21世紀に向けた安全で適正な輸血療法」というやや大仰な題目ですが,輸血療法における現在の問題点や将来展望について,第一線でご活躍中の先生方に忌憚のないお話をお伺いしたいと思います.
輸血の有効性についてはすでに確認され,現在では安全性も確立されておりますが,一方で感染症におけるウインドウ期の問題,あるいは輸血後GVHD(graft-versus-host disease)といった問題が起こっております.そこでまず,現在の輸血療法の問題点についてお伺いしたいと思います.稲葉先生,いかがでしょうか.
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