今月の主題 高脂血症と動脈硬化
心血管イベントの抑制のために
凝固・線溶・血小板系をどうするか
村田 満
1
1慶應義塾大学医学部内科
pp.473-475
発行日 1999年3月10日
Published Date 1999/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905953
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●心筋梗塞や脳血栓症などの原因となる動脈血栓症と深部静脈血栓症などの静脈血栓症との間には,血栓形成に関与するメカニズムに違いがみられる.すなわち前者は血小板が主体となった血栓(血小板血栓)であり,後者は血液凝固因子の関与が強い.
●心血管イベントの再発予防に対する抗血小板療法の効果は既に確立されたものと思われる.
●抗凝固療法のモニター法も変化がみられ,国際的にはワルファリンの効果の判定に標準化されたプロトロンビン時間比(INR)を用いる方向にある.
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