特集 抗菌薬の使い方—敵はコロナだけにあらず! 今こそ基本に立ち返る
抗菌薬サイドから考える抗菌薬の使い方
ペニシリン系
篠原 浩
1
1京都大学大学院医学研究科臨床病態検査学
キーワード:
ペニシリンアレルギー
,
local factor
,
抗菌薬適正使用
,
生体利用率
,
バイオアベイラビリティ
Keyword:
ペニシリンアレルギー
,
local factor
,
抗菌薬適正使用
,
生体利用率
,
バイオアベイラビリティ
pp.1012-1017
発行日 2022年6月10日
Published Date 2022/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228295
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Point
◎ペニシリン系抗菌薬は時間依存性の薬剤であるが血中半減期が短く,十分な効果を得るためには頻回投与もしくは持続投与が必要である.
◎ペニシリンアレルギーを申告する人の割合は多いが,そのなかで真のペニシリンアレルギーは少なく,丁寧に評価することが重要である.
◎大腸菌をはじめとする腸内細菌目細菌のペニシリン系抗菌薬(ひいてはβ-ラクタム系抗菌薬全体)の感受性率は低下傾向にあり,これら細菌をターゲットとした初期投与薬を選択する際にはlocal factorの把握が重要である.
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