Japanese
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特集 新しい抗生物質と外科
新しい抗生物質の評価
ペニシリン系
Piperacillin, Ticarcillin and Mezlocillin
島田 馨
1
Kaoru SHIMADA
1
1東京都養育院付属病院内科
pp.1539-1541
発行日 1982年10月20日
Published Date 1982/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208152
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はじめに(図)
ABPCの欠点である抗緑膿菌作用のない点を補つたのがCBPCである.CBPCは,ABPCの6位の側鎖のNH2基がCOOH基に変つているだけであるが,抗緑膿菌作用と抗変形菌作用が増強された.このCBPCの成功がきつかけとなつて,同様の抗菌スペクトラムを持つペニシリンが幾つか開発されたが,SBPC(sulbenicillin)とTIPC(Ticarcillin)がその代表的なものである.SBPCはCBPCのCOOH基をSO3H基に変えたものであり,TIPCはCBPCの6位の側鎖のphenylがthiophenに変つたものである.
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