増刊号 Common Drugs 350の投与戦略
代謝・栄養障害治療薬
高尿酸血症治療薬
ユリノーム(鳥居)
河野 典夫
1
1大阪大学医学部保健学科基礎生体情報学
pp.341-342
発行日 1996年11月30日
Published Date 1996/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905633
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臨床薬理
●作用機序:本剤の血清尿酸降下作用は,腎近位尿細管ないしヘンレループにおける尿酸再吸収抑制に基づく,尿への尿酸排泄促進効果による.腸管(便中)への尿酸排泄促進効果も報告されているが,これはまだ確立されていない.
●血中濃度モニタリング:本剤100mgの1回投与後は,血中薬剤濃度は5〜6時間後に頂値を示す.連日100mg投与時は,血中濃度は2日間で急上昇し,以後徐々に上昇し,12日目に最大に達する.本剤50mg1回投与後は,血中濃度は過半数が2時間後に頂値,残りが4〜8時間後に頂値を示す.また,薬剤効果〔尿酸クリアランス(Cua)/クレアチニンクリアランス(Ccr)〕は4〜10時間後に最大に達し,以後徐々に減弱するが,24時間後もなお持続している.
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