増刊号 Common Drugs 350の投与戦略
消化器疾患治療薬
潰瘍病巣保護薬(消化性潰瘍・胃炎治療薬)
アルサルミン(中外)
宮原 透
1
1防衛医科大学校第2内科
pp.105
発行日 1996年11月30日
Published Date 1996/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905464
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臨床薬理
●作用機序:スクラルファートは,胃または十二指腸病変部を選択的に被覆保護することによって,結果的に粘膜抵抗性を高め,他方ではペプシンの基質蛋白と結合し,酸・ペプシンの攻撃を防ぐことによって,病変部の自然治癒を促進するものと考えられている.最近ではプロスタグランジン生成促進作用,EGF(epidermal growth factor,表皮細胞成長因子),FGF(fibroblast growth fac-tor,線維芽細胞成長因子)の効果増強作用などの報告もみられ,新たな作用も見いだされている.
●血中濃度モニタリング:臨床的には不要.
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