増刊号 Common Drugs 350の投与戦略
循環器疾患治療薬
中枢性交感神経抑制薬(降圧薬)
カタプレス(日本ベーリンガー/田辺)
高橋 克敏
1
,
藤田 敏郎
1
1東京大学医学部第4内科
pp.69
発行日 1996年11月30日
Published Date 1996/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905435
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臨床薬理
●作用機序:本剤は主として延髄孤束核のα2受容体を刺激して,末梢交感神経の活性低下と迷走神経の緊張亢進を生ずる.この結果,血行動態が変化して血圧低下が生ずると考えられる.投与初期には,心拍数低下傾向により心拍出量が低下して末梢血管抵抗は不変あるいは軽度の増加をきたすが,長期投与時には,心拍出量は前値に回復し末梢血管抵抗は次第に低下する.また,レニン,アルドステロンの分泌低下も降圧作用に一部関与すると考えられる.
●血中濃度モニタリング:不要.
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