iatrosの壺
NSAIDsを処方する前にチョット注意/排尿障害の原因として市販の感冒薬も大事
中島 一夫
1
,
西山 雅則
2
1佐久市立国保浅間総合病院内科
2祐愛会織田病院内科
pp.61
発行日 1996年11月30日
Published Date 1996/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905427
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非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)は,内科に限らず多くの診療科の多岐にわたる疾患に使用されるため,思わぬ事態に遭遇することが時にある.
〈症例1〉70歳代女性.開業医にて感冒として薬を処方され,効果がないため当院当直時間に来院.開業医には連絡がつかず,当院の薬に変更するように言って帰宅させる.数日後に食思不振にて来院.胃内視鏡検査では胃潰瘍が多発.よく話を聞くと開業医の薬も止めずに服用し,両者にNSAIDsが含まれていた.おまけに整形外科から腰痛の薬としてNSAIDsを定期的に服用している!胃潰瘍にならないほうがおかしいぐらい.
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