増刊号 Common Drugs 350の投与戦略
循環器疾患治療薬
β遮断薬(降圧薬・狭心症治療薬・不整脈治療薬)
アルマール(住友)
横田 慶之
1
1神戸大学医学部保健学科
pp.50-51
発行日 1996年11月30日
Published Date 1996/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905416
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β遮断薬投与時には代償性にα作用が亢進し,降圧作用を減弱させたり,狭心症状の増悪などの副作用をきたすことがある.ゆえにβ遮断薬の循環調節作用にα遮断作用が加われば,その有用性はさらに増すものと期待される.また,α遮断作用は代謝系,特にβ遮断薬による脂質代謝の悪影響を相殺するメリットも期待できる.
アルマール®(塩酸アロチノロール)は本邦で開発された,α1遮断作用を有し,内因性交感神経遮断作用と膜安定化作用のない非選択性β遮断薬であり,Prichard分類1)III類,4群に属する.
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