増刊号 Common Drugs 350の投与戦略
循環器疾患治療薬
β遮断薬(降圧薬・狭心症治療薬・不整脈治療薬)
ロプレソール(チバガイギー)
横田 慶之
1
1神戸大学医学部保健学科
pp.46-47
発行日 1996年11月30日
Published Date 1996/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905412
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非選択性のβ遮断薬はβ1受容体のみではなくβ2受容体も遮断する結果,気管支平滑筋や血管平滑筋の収縮や糖・脂質代謝障害などの悪影響をもたらす可能性がある.このため,末梢のβ2受容体に影響を与えないβ遮断薬が望ましいと考えられてきた.β1選択性β遮断薬はβ2受容体遮断の程度に比しβ1受容体の遮断が強いため,β2受容体遮断に伴う副作用が少ないものと考えられる.
ロプレソール®(酒石酸メトプロロール)は,内因性交感神経刺激作用や膜安定化作用のないβ1選択性の強いβ遮断薬であり,Prichard分類1)のII類,4群に属する.
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