増刊号 Common Drugs 350の投与戦略
呼吸器疾患治療薬
抗結核薬
アプテシン(科研)=リファジン(第一)=リマクタン(チバガイギー)
町田 和子
1
1国立療養所東京病院呼吸器科
pp.260-261
発行日 1996年11月30日
Published Date 1996/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905581
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臨床薬理
●作用機序:細菌のDNA依存性RNA合成ポリメラーゼに働き,RNA合成を阻害する.半休止菌に対して滅菌作用を,分裂増殖結核菌に対して殺菌作用をもつ.最も強力な殺菌作用をもつイソニアジド(INH)との併用療法は,結核の初回短期療法の核である.
●血中濃度モニタリング:脂溶性で,内服後速やかに吸収され2〜4時間がピークで,2〜3時間が半減期である.肺・喀痰,骨組織,腎,リンパ液,脳脊髄液など組織への移行は良好で,腸肝循環を再循環し,脱アセチル化されて大便に排泄される.血中濃度モニターは研究的に施行.
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