増刊号 Common Drugs 350の投与戦略
循環器疾患治療薬
硝酸薬(狭心症治療薬・心不全治療薬)
ニトロダームTTS(チバガイギー)
小早川 直
1
,
百村 伸一
1
1東京大学医学部第2内科
pp.29
発行日 1996年11月30日
Published Date 1996/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905398
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臨床薬理
●作用機序:ニトロールR®の項を参照.
●吸収・分布・代謝・排泄:本剤はニトログリセリン25mgを含有する貼付剤で,ヒトの皮膚に24時間貼付したとき,約5mgを放出する.放出制御膜によって,皮膚の損傷など透過性が高い場合にも,吸収速度が一定となるように設計されている.皮膚から吸収されたニトログリセリンは,肝臓での初回通過効果を受けず全身循環に入り,貼付1時間後から24時間後に除去するまで安定した血中濃度を保つ.除去後はほぼ1時間以内に血中から消失する.
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