今月の主題 心エコーToday
虚血性心疾患の診断と治療への応用
冠動脈硬化症と血管内エコー法・ドプラ法
山岸 正和
1
,
宮武 邦夫
1
1国立循環器病センター内科心臓部門
pp.2123-2127
発行日 1996年11月10日
Published Date 1996/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905364
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ポイント
●血管内エコー法により正常冠動脈を観察すると,血管内腔に隣接して薄い一層の高輝度エコー層を認め,これに続く低輝度エコー層は存在しても極めて薄い.
●動脈硬化が進展すると,高輝度エコー層の拡大を認める.低輝度エコー層が血管中膜を必ずしも反映するとは限らない.
●冠動脈スパスム発症部位では軽度の内膜肥厚が観察され,スパスム発生と動脈硬化の関連が推察される.
●血管内ドプラ法による冠血流速の測定から“連続の式”を応用した冠動脈狭窄度の算出が可能である.
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