今月の主題 炎症性腸疾患治療のジャイアント・ステップス
病態に応じたIBDの治療
会陰部クローン病の保存的治療と外科治療
鈴木 公孝
1
,
武藤 徹一郎
2
1大藏省東京病院外科
2東京大学医学部第1外科
pp.1556-1557
発行日 1996年8月10日
Published Date 1996/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905236
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ポイント
●会陰部クローン病は,大きく一次性,二次性,随伴性に分類される.
●一次性病変には裂肛,深掘れ潰瘍などが含まれ,栄養療法や薬物療法で軽快することが多い.
●痔瘻の2/3は通常の低位筋間痔瘻であり,根治手術(laying open)により治癒することが多い.
●複雑な高位痔瘻は二次性病変であり,切開排膿,シートン法が適応である.
●二次性病変である直腸膣瘻に対し,advancement flapを経膣的に用いる方法は有効である.
●随伴性病変である痔核の手術適応については今後の課題である.
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