増刊号 Common Disease 200の治療戦略
消化器疾患
クローン病
高添 正和
1
,
岩垂 純一
2
1社会保険中央総合病院内科
2社会保険中央総合病院大腸肛門病センター
pp.142-148
発行日 1995年11月30日
Published Date 1995/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904019
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Crohnらが,腸結核が猖獗を極めていた時代の1932年に報告して以来,クローン病が若年者の新たなる慢性疾患として注目されるようになった.本邦では1976年以降,患者数は年15%という驚異的増加率を示し,1994年度末には11,337人にも達している.クローン病は難治性疾患であるが,その生命予後が比較的良いことや,患者数の驚異的増加率に鑑みて,長期間にわたる医学的管理の体制確立は急務である.
さらには,その疾患の特性から,本疾患は常に内科系,外科系の双方の関わりと全人的アプローチが必要とされ,臨床家にとって各人の臨床能力を試される疾患ともいえる.
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