今月の主題 炎症性腸疾患治療のジャイアント・ステップス
内科治療の限界と外科治療
潰瘍性大腸炎の外科治療—いつ考慮するか
今村 幹雄
1
,
中嶋 裕人
1
1国立仙台病院外科
pp.1528-1530
発行日 1996年8月10日
Published Date 1996/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905227
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ポイント
●結腸全摘,直腸粘膜抜去兼回腸嚢肛門吻合術(IPAA)のような手術により,潰瘍性大腸炎の手術成績は非常に向上した.
●保存的治療の限界を認識し,機をみて外科治療を選択すべきである.
●手術を考慮すべきタイミングは以下のごとくである.①全大腸炎型で長期(7年以上)にわたり再燃緩解を繰り返す難治例,②小児では保存的治療期間が2年を越える場合,③強力静注療法が有効でない場合,④ステロイド治療の限界やステロイド離脱困難を生じた場合,⑤中毒性巨大結腸症などの重篤な合併症を生じた場合.
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