今月の主題 皮膚科から内科医へのアドバイス
内科と皮膚科の境界領域
Sweet病
繁益 弘志
1
1東京女子医科大学第二病院皮膚科
pp.652-653
発行日 1996年4月10日
Published Date 1996/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905038
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ポイント
●Sweet病は顔面,項頸部,四肢に好発する単発ないし多発性の有痛性隆起性紅斑である.
●通常,抗生剤不応の発熱(38〜39℃)を伴う.
●通常,末梢血好中球の増多を認めるほか,血沈,CRPの上昇が認められる.
●組織学的には皮疹部,特に真皮内における好中球主体の細胞浸潤を特徴とし,しばしば核破片を混じるが,壊死性血管炎を認めない.
●ステロイド内服によく反応するが,ヨードカリ内服も有効で,コルヒチン,DDS(dia-phenylsulfone)の内服も奏効する場合がある.
●しばしば悪性腫瘍(特に白血病,骨髄異形成症候群などの血液疾患),膠原病など全身性疾患に合併する.
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