今月の主題 皮膚科から内科医へのアドバイス
皮膚症状をみて何を考えるか
薬疹のみかた
畑 三恵子
1
,
矢島 純
1
,
本田 光芳
1
1日本医科大学付属病院皮膚科
pp.648-650
発行日 1996年4月10日
Published Date 1996/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905037
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ポイント
●以前安全に使用した薬剤によっても,アレルギー性薬疹は生じる.
●アレルギー性薬疹を生ずるまでの感作成立期間は,最低5~7日である.
●原因薬剤と化学構造式が類似した薬剤では,使用経験がなくても交叉反応により薬疹を生じる可能性がある.
●薬剤の種類と発疹の間には多少の親和性が認められるが,薬疹の病型から原因薬剤を推定することは危険性が極めて高い.
●原因薬剤が同一であっても,固体により異なった薬疹の病型をとる.
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