けんさ—私の経験
全身性エリテマトーデスの経過中に急激なLDH上昇,汎血球減少を呈した症例
高橋 裕一
1
1東北厚生年金病院リウマチ膠原病内科
pp.313
発行日 1999年10月30日
Published Date 1999/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906360
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症例は59歳,男性.1998(平成10)年7月から37℃台の発熱と手指に紅斑が出現し,10月にK病院リウマチ膠原病科を受診.白血球数 5,100/μl,赤血球数 364万/μl,Hb 11.3g/dl,血小板数 26.5万/μl,抗核抗体×160(homogeneous/speckled),抗DNA抗体陰性,抗Sm抗体陰性であった.手指の紅斑部の生検ではループスバンドテストで陽性で,SLEに合致する所見であった.また,LDH 496U/l,CPK 361U/l(MM96%)と高値で,筋炎の合併も考えられていた.平成10年12月末頃から39〜40℃の発熱が出現するようになり,平成11年1月11日当科へ紹介入院となった.
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