超音波診断の読み方・1
頭蓋内疾患
堤 裕
1
1東京逓信病院脳神経外科
pp.86-89
発行日 1975年1月10日
Published Date 1975/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205746
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はじめに
気軽に原稿をおひきうけしたものの,筆をとってみるとこの「読み方」というタイトルに少々戸迷いを感じ始めたのである.というのは,一般に脳の超音波診断の目的とされるmid line echoの問題に限局する限り,極めて少ない誌面で事足りる.むしろ「読み方」よりも読める所見を得るための検査手技に大きな比重があるが,これをいちいち説明するにはこの誌面ではとうてい不足である.そこでAモードによるmid line echoの検出法の基本的な説明と,それに関連した読みの問題に焦点をしぼって記していきたいと思う.それでもなお説明不足の点が多々生ずるかとも思われるので,その補足については,また検査手技の詳細については他の拙著1〜3)によられることをお願いするしだいである.
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