今月の主題 肺炎と肺臓炎
患者の背景・病態・検査データから原因菌を予測して治療する
元気な若い人の肺炎
岸本 寿男
1
1川崎医科大学地域医療学
pp.1895-1897
発行日 1997年10月10日
Published Date 1997/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904719
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ポイント
●健康な若年者の市中肺炎では起炎微生物として,肺炎球菌,インフルエンザ菌,黄色ブドウ球菌などの一般菌のほか,マイコプラズマ,クラミジアなどが多い.
●膿性痰と白血球増多を伴えば細菌性肺炎をまず考え,なければ異型肺炎を考える.
●クラミジア肺炎を疑った場合,オウム病でのトリとの接触歴,肺炎クラミジアの集団発生の有無について必ず問診する.
●一般菌を推定した場合にはβ-ラクタム剤を選択する.
●異型肺炎でマイコプラズマやクラミジアを疑えば,マクロライドやテトラサイクリン剤を選択する.
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