今月の主題 白血病—日常の診療に必要な知識
日常診療に必要な特殊な白血病に関する知識
低形成性白血病の治療法
土橋 史明
1
,
薄井 紀子
1
,
倉石 安庸
1
1東京慈恵会医科大学内科3
pp.1100-1102
発行日 1997年6月10日
Published Date 1997/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904547
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ポイント
●FAB分類では分類されない,骨髄が低形成性の白血病があり,近年その診断基準が提唱されている.
●低形成性白血病は急性白血病の5〜10%を占め,骨髄性がほとんどである.臨床的特徴は,高齢者の男性に多く,また血球減少に伴う貧血症状,出血傾向,感染に伴う発熱を認めることが多く,臓器腫大を伴わない.
●治療法は,low dose cytosine arabinoside療法が一般的であるが,治療成績は満足すべきものではなく,今後,新たな治療戦略が必要とされる.
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