今月の主題 白血病—日常の診療に必要な知識
慢性白血病
慢性リンパ性白血病の診断と治療—リンパ腫との異同について
本村 茂樹
1
1横浜市立大学浦舟病院第1内科
pp.1086-1089
発行日 1997年6月10日
Published Date 1997/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904543
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ポイント
●慢性リンパ性白血病は,高齢者に多く,男性に多い.また,悪性腫瘍の合併も多い.
●臨床所見は,末梢血リンパ球数の増加とリンパ節腫大,脾腫である.
●診断は,末梢血に小リンパ球類似のsIg+,CD19+,CD20+,CD24+,CD5+を示す細胞が,絶対数で5,000/μl以上あり,最低4週間持続することである.
●臨床病期が進んでいない場合,無治療でも長期生存するので,病状の把握が重要であり,無理な治療は避ける.
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