今月の主題 白血病—日常の診療に必要な知識
急性白血病
薬物療法—スタンダードな治療法と期待される効果
治療の理念と治療法選択の考え方
井野 晶夫
1
,
宮崎 仁
1
1藤田保健衛生大学医学部内科
pp.1058-1062
発行日 1997年6月10日
Published Date 1997/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904538
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ポイント
●G0期にある白血病細胞は抗癌剤に抵抗性である.また増殖刺激によっては,さらに細胞周期に動員されて増殖するため,治療成績に大きく影響を与える.
●化学療法は耐性の克服,個々の薬剤の相乗効果,副作用の分散を考慮して,通常,多剤併用で行われる.
●急性白血病の治療目標は治癒(長期無病生存)であり,完全寛解は治癒に向けての第一歩に過ぎない.
●PCR法による微少残存白血病の検討は体内白血病細胞106個レベルの検出を可能にするが,その評価は慎重に行うべきである.
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