今月の主題 日常臨床にみる水・電解質と酸塩基平衡
各種疾患にみられる水・電解質,酸塩基平衡異常
薬剤性
高山 政之
1
,
篠田 俊雄
1
1武蔵野赤十字病院内科
pp.827-829
発行日 1997年5月10日
Published Date 1997/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904489
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ポイント
●健常人では体内の水・電解質,酸塩基平衡のバランスは,腎(肺)やホルモン系によりきわめて厳密に調節されている.薬剤投与により,調節能力の限界を超えた変動や調節系に過剰な薬理作用が及んだ場合,あるいは基礎に腎機能障害がある場合に水・電解質,酸塩基平衡の異常が出現する.
●水バランスと血清Naの異常の多くは関連するので,各々の出納あるいは調節系の異常を鑑別することにより,原因薬剤が推定される.
●血清Kの異常は,基礎に腎機能障害や体内K欠乏がある場合に生じやすい.
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