内科医が知っておきたい小児科学・最近の話題・3
小児のてんかん性疾患の分類と治療
大内 美南
1
1東京大学医学部附属病院分院小児科
pp.561-566
発行日 1997年3月10日
Published Date 1997/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904433
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小児てんかん分類
1.てんかん分類に関して
てんかんとは,脳の神経細胞が発作性に異常な電気活動を起こし,一過性の脳機能障害を引き起こす慢性の疾患である.脳の解剖学的,生理学的機能分担に応じて発作の症状は多彩であるが,同一人においては発作の型はおおむね決まっている.
てんかん症候群の分類は何年かごとに改定されているが,これは多彩な症状を示すてんかんの病態生理をどのように整理解釈し,治療と結びつけていくのかということが,学問的な発展に伴って変化しているからである.現在は1989年に改定された「てんかん,てんかん症候群および関連発作性疾患の分類」が国際分類として一般に用いられている(表1).
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