カラーグラフ 塗抹標本をよく見よう・14
骨髄異形成症候群・顆粒球増加
久保西 一郎
1
,
藤田 智代
2
,
森澤 美恵
2
,
浜田 恭子
3
,
高橋 功
4
,
三好 勇夫
1
1高知医科大学第3内科
2高知医科大学大学附属病院中央検査部
3高知県立中央病院血液検査科
4高知県立中央病院内科
pp.369-373
発行日 1997年2月10日
Published Date 1997/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904390
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骨髄異形成症候群
前回の本欄では,急性骨髄性白血病(acute myelocytic leukemia:AML)のFAB分類M4からM7までを紹介した.今回は,前半で骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndrome:MDS),後半で顆粒球について解説する.
MDSは貧血,または2系統の血球減少(bicytopenia),あるいは汎血球減少(pancytopenia)を初発症状とし,比較的高齢者に発生する白血病である.緩やかな経過を示しながら,しだいに急性白血病へと進行する.FABでは次の5つに分類されている.
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