知っておきたい産科婦人科の疾患と知識・4
月経痛と子宮内膜症
早田 隆
1
,
藤沢 佳代
1
,
宮川 勇生
1
1大分医科大学産科婦人科学教室
pp.2547-2550
発行日 1995年12月10日
Published Date 1995/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904303
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子宮内膜症とは臨床的にはいわゆる子宮筋腫類似疾患で,最近増加の傾向にある.殊に月経痛や下腹痛の頻度は子宮筋腫より子宮内膜症に高い感がある.これらの臨床症状の差異は病理組織学的に子宮筋腫は筋肉の腫瘤であるのに対し,子宮内膜症は子宮内膜腺管の筋層などへの侵入1,2)増殖であることに関連するのであろう.内科領域3)で女性の下腹痛の原因のひとつに子宮内膜症があることを述べ,その典型例を挙げて解説する.
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