特集 内科 疾患インストラクションガイド―何をどう説明するか
循環器疾患
閉塞性動脈硬化症
宮下 裕介
1
,
池田 宇一
1
1信州大学医学部附属病院循環器内科・閉塞性動脈硬化症先端治療学講座
pp.98-101
発行日 2011年11月1日
Published Date 2011/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105470
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どのような病気なのでしょうか
▲血管の老化である動脈硬化が下肢を栄養する血管に起こり,血流不足のために症状を呈する病気です.多くは無症候のうちに進展し,長い目でみると必ず進行します.
▲病状が進んでくると,歩いているうちに足がだるくなってきたり痛くなって(間欠性跛行)きたりします.進行すると安静にしていても痛くなったり,傷が治らなくなったり,潰瘍になったりしたのちに壊疽となること(重症虚血肢)があります.
▲下肢の切断を必要とするような壊疽になることは5年間で1~2%ですが,ほかの臓器の動脈硬化を合併することが多く,5年生存率は70~82%と予後不良の疾病です.
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