今月の主題 脳卒中
脳卒中の再発予防のトピックス
低用量抗凝血薬療法は有効か—心原性脳塞栓症の再発予防
森安 秀樹
1
1国立循環器病センター内科脳血管部門
pp.2270-2272
発行日 1995年11月10日
Published Date 1995/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903952
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ポイント
●心原性脳塞栓症の基礎疾患としては,非弁膜症性心房細動(nonvalvular atrial fibrillation:NVAF)が最多である.
●抗凝血薬療法のモニタリングとして,プロトロンビン時間のInternational Normalized Ratio(INR)が必須である.
●NVAFによる塞栓症発症の一次予防には,低用量の抗凝血薬療法(INRで2.0未満)も有効である.
●NVAFによる塞栓症発症の再発(二次)予防における,低用量の抗凝血薬療法(INRで2.0未満)の有効性は確立されていない.
●現時点でのNVAFによる塞栓症発症の再発(二次)予防における推奨される治療域は,INRで2.0〜3.0である.
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