カラーグラフ 診療に役立つ肉眼像と組織像の理解―マクロからミクロ像を読む・14
縦隔腫瘍
田中 司玄文
1
,
佐野 孝昭
2
,
八巻 英
1
,
斉藤 加奈
1
,
桑野 博行
1
Tanaka Shigebumi
1
1群馬大学大学院医学系研究科病態総合外科学
2群馬大学大学院医学系研究科応用腫瘍病理学
pp.158-164
発行日 2007年2月20日
Published Date 2007/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101173
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はじめに
縦隔は胸壁と両胸腔に囲まれ,心大血管,気管,横隔神経,迷走神経などが密集している.マクロ所見が得られるのは開胸や胸腔鏡,縦隔鏡などの機会に限られる.最近は内視鏡下手術の普及によって,手術開始時にまず胸腔鏡で観察することが多い.
本稿では,縦隔病変,特に縦隔腫瘍について,術前の画像診断と術中の胸腔鏡所見から得られる情報と切除標本の実際との比較について概説した.
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