今月の主題 呼吸器疾患の画像診断
胸部MRI
縦隔情報—肺癌
滝口 恭男
1
,
長尾 啓一
1
,
栗山 喬之
2
1千葉大学医学部肺癌研究施設内科
2千葉大学保健管理センター
pp.1818-1820
発行日 1995年9月10日
Published Date 1995/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903851
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ポイント
●MRIは,①組織分解能に優れている,②任意の断層像が得られる,③造影剤なしで血管と他の組織を鑑別できる,などCTにはない特徴をもつ.
●肺癌の病期診断において,胸壁浸潤・心大血管浸潤・リンパ節転移などの評価に関してMRIはCTとほぼ同等の有用性がある.
●Pancoast腫瘍の進展範囲評価や#5,#7リンパ節の描出などのように,CTよりMRIが優れている場合もあり,CTとMRIを上手に組み合わせることが重要である.
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