今月の主題 高齢者医療の新しい視点
高齢者診療上の問題点
リハビリテーションの意義と重要性
渋谷 健一郎
1
,
江藤 文夫
1
1獨協医科大学リハビリテーション科
pp.1293-1295
発行日 1995年7月10日
Published Date 1995/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903733
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ポイント
●廃用症候群の最大要因は安静である.
●廃用症候群が問題となるのは,過度の安静や過剰な安静期間の結果生じた合併症治療の困難さが,疾患の予後を悪化させるためである.
●老年者は安静の影響を受けやすく,容易に寝たきりの悪循環へと陥り,離脱は困離である.
●廃用症候群,寝たきりに対する最善の治療は予防で,運動療法が最も有効である.ゆえに老年者一般がリハビリテーションの対象となると考えられる.
●今日の医療では常にQOLを考慮した対応が求められる.QOLを低下させる過度の安静の弊害を自覚することが必要である.
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