今月の主題 内科臨床における心身医療
疾患・症候をどう診るか
高血圧
菊池 長徳
1
1東京女子医科大学第二病院内科I
pp.1067-1069
発行日 1995年6月10日
Published Date 1995/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903678
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●本態性高血圧は情動ストレスと強く関係し,循環器心身症の代表とみなされている.
●高血圧の成因として,遺伝と環境要因の相互作用があげられているが,環境要因の一つとして心理・社会的因子がある.
●高血圧の心理特性として抑制された敵意(または怒り)が以前から注目されている.また最近,緊張によると思われる外来時のみ血圧の高い白衣高血圧が話題となっている.
●本症の治療には,心身両面からはもちろん,生活様式の改善など行動医学的アプローチが重要である.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.