今月の主題 不整脈診療のための心電図の見方
心電図からみた治療の選択
偽性心室頻拍の見方とその治療
四倉 昭彦
1
,
桜井 正之
1
1北海道大学医学部循環器内科
pp.979-981
発行日 1995年5月10日
Published Date 1995/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903662
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ポイント
●WPW症候群では11.5〜39%に心房細動の合併を認め,偽性心室頻拍と呼ばれる.
●心電図上RR間隔が絶対的に不整で,QRS波に種々の程度のデルタ波を認めることから診断する.
●偽性心室頻拍は心室細動に移行する可能性のある不整脈であり,心房細動時の最短RR間隔の短いものがハイリスク群と考えられる.
●発作時にはIa群抗不整脈薬の静注や電気的除細動を行う.ジギタリス製剤,ベラパミルの静注は禁忌である.
●予防にはI群抗不整脈薬の投与を行うが,薬物治療に抵抗する場合やハイリスク群ではカテーテルアブレーションによる根治治療が主流となってきている.
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