増刊号 Common Disease 200の治療戦略
循環器疾患
心室頻拍
笠貫 宏
1
1東京女子医科大学附属日本心臓血圧研究所循環器内科
pp.18-22
発行日 1995年11月30日
Published Date 1995/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903967
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疾患概念と病態
心室頻拍(VT),特に持続性VTは血行動態の増悪をもたらし,Adams-Stokes発作や心不全を惹起し,突然死をきたしうる重症不整脈である.米国では心臓突然死の80〜90%がVT/心室細動(VF)によると考えられており,その治療は今日的な重要課題となっている.VTに対する薬物療法1)のみならず,非薬物療法(カテーテルアブレーション2),手術療法および植込み型除細動器3))は著しい進歩をとげている.
本稿では,持続性VTに対する治療戦略について概説を加える.
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