今月の主題 消化器疾患の画像診断
基本的な画像診断—適応と限界
腹部エコー
久保田 光博
1
,
近藤 隆彦
2
1城南総合病院外科
2城南総合病院内科
pp.11-15
発行日 1995年1月10日
Published Date 1995/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903447
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ポイント
●超音波検査は無侵襲であり,消化器疾患の診断では腹部単純X線検査とともに,最初にやるべき検査である.
●超音波検査は腹腔内の実質臓器や含水臓器,すなわち肝・胆道・膵・脾の疾患の診断に有用である.
●超音波検査では膵頭部および尾部,肝の左葉端および横隔膜下などが死角となるので,病変の見落としに注意が必要である.
●一般に超音波検査は消化管の疾患の診断には不向きであるが,急性虫垂炎の診断には必須な検査である.
●超音波診断の質は検査する者の知識・経験・技術に左右されるので,消化器臨床に携わる医師は日頃より積極的に超音波検査に習熟しておくべきである.
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