グラフ 内科疾患と骨・関節病変・12
骨粗鬆症
江原 茂
1
1岩手医科大学放射線部
pp.2651-2656
発行日 1994年12月10日
Published Date 1994/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903438
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骨粗鬆症(osteoporosis)という言葉は日常の臨床では2つの異なる意味で用いられており,混乱をきたす一因となっている.その一つは,骨組織の減少に特徴づけられる疾患を意味し,もう一つは,X線検査での骨の密度の減少を示す所見を意味する.後者の意味では,osteoporosis以外にもdemineralization,undermineralization,deossificationなど各種の用語が同様の意味で用いられているが,放射線診断において最も頻繁に使われているのは,osteopenia(骨減少症)という言葉である.所見としての骨粗鬆症には,骨軟化症,副甲状腺機能亢進症や多発性骨髄腫,転移など,X線検査で鑑別が必ずしも可能ではない疾患群も含まれてくる.
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