今月の主題 高齢者医療の新しい視点
高齢者によく見られる疾患の診断・治療上の問題点
骨粗鬆症
中村 千行
1
1佐久市立国保浅間総合病院整形外科
pp.1330-1332
発行日 1995年7月10日
Published Date 1995/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903744
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ポイント
●骨粗鬆症は高齢者には誰にでも起きるものであり,疾病ではない.治すことはできず,管理するものである.
●高齢者の骨粗鬆症は低回転型(II型)であり,管理には栄養・運動の指導に加え,薬物による補助が必要である.
●ADLを確保し,QOLを増すため,また転倒の防止には環境整備に対する助言が大切である.
●高齢婦人にエストロゲンを補うことは,骨量維持以外にも多くのメリットがある.
●骨を護ることは,寝たきり防止のみならず動脈硬化性の疾病の予防にもつながる.
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