今月の主題 呼吸器薬の使い方
呼吸器感染症の薬物療法
日和見感染による肺炎
赤川 志のぶ
1
,
毛利 昌史
1
1国立療養所東京病院内科
pp.2386-2387
発行日 1994年11月10日
Published Date 1994/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903376
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ポイント
●日和見感染性肺炎はすでに重篤な状況にあるcompromised hostに発症し,致死的となりやすいため,感染の予防,監視,早期発見および適切な治療は極めて重要である.
●カリニ肺炎はST合剤やペンタミジンで治療するが,重症例では早期から副腎皮質ステロイドを併用する.
●真菌肺炎には,アムホテリシンBなどの強力な抗真菌剤を投与する.
●緑膿菌肺炎はβ-ラクタム剤とアミノ配糖体の併用やIPM/CSで治療する.
●サイトメガロウイルス肺炎には,ガンシクロビルや高抗体価の免疫グロブリン製剤が有効である.
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