臨床メモ
日和見感染症としての肺炎の診断法
高橋 幸則
1
,
北原 光夫
1
1東京都済生会中央病院・内科
pp.963
発行日 1984年5月10日
Published Date 1984/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219049
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Compromised hostにみられる日和見感染のなかで,最も多くみられるものは肺炎である.感染防御機構の障害に合併する肺炎は,表に示すように原因菌との関係がかなり限られたものになる.好中球減少があると,肺炎の典型的なX線像を呈さないし,また,脱水があると,やはり胸部X線像に異常を呈さないことがある.さらに,院外感染に比べて,喀疾のグラム染色,あるいは培養で診断をつけることが困難である.このような場合には,侵襲的診断方法にたよる必要性がでてくる.
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