今月の主題 循環器薬の使い方 1994
高脂血症
高中性脂肪血症治療薬の使い方
村上 透
1
,
山田 信博
2
1東京大学医学部第2内科
2東京大学医学部第3内科
pp.1515-1517
発行日 1994年7月10日
Published Date 1994/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902864
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ポイント
●フィブラート製剤は,強力な中性脂肪およびVLDL低下,さらにHDL3-コレステロール分画上昇作用を有する.
●ニコチン酸は中性脂肪とともに,コレステロールおよびLp(a)低下作用,HDL上昇作用を有する.
●家族性複合型高脂血症例にフィブラート製剤およびニコチン酸製剤がともに有効であり,VLDLとともにLDLも低下する.
●HMG-CoA reductase阻害薬は高コレステロール血症に有効であるが,中性脂肪も約15〜20%低下させる.
●フィブラート製剤使用後,筋肉痛および肝酵素の一過性上昇を認めることがある.
●ニコチン酸の作用として,顔面紅潮および掻痒感を15%くらいの患者に認める.
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