SCOPE
対談:女性ホルモン補充療法—青野敏博教授に聞く
青野 敏博
1
,
小澤 安則
2
1徳島大学医学部産科婦人科
2虎の門病院内分泌代謝科
pp.1067-1077
発行日 1994年5月10日
Published Date 1994/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902760
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小澤 今日は,徳島大学産科婦人科学の青野教授に,内科医としていろいろおうかがいしたいと思います.私どもが内科医として診療していて,患者さんの半分は女性なわけです.その中で,更年期症状を伴った人,閉経後の様々な問題を抱えている人が内科を訪れることもよくあります.あるいは,内科の疾患で長くみている患者さんに婦人科的な問題が生じて来ることもしばしばあります.平均寿命が次第に長くなってきた現在,そういう人たちの比率がだんだん増えてまいりまして,私たち内科医も産婦人科の知識を持たないと正しく患者さんをみていけないという事態になりつつあるのではないかと思います.
産婦人科領域の進歩も最近は目を見張るものがある一方,内科の中ではsub-specialityが進み,内科医は自分の領域だけを勉強するのに精いっぱいで,産婦人科の学会へ出席したり,雑誌を読むことはほとんどなくなってまいりました.ということで,境界領域を含めて一般内科医が産婦人科の知識をどれだけ持つべきか,幾つかのポイントに絞ってお話をいただきたいと思います.
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