今月の主題 消化器疾患の治療法—1994年の再評価
食道疾患
食道癌
小川 道雄
1
,
山崎 勝美
2
1熊本大学医学部第2外科
2荒尾市民病院外科
pp.20-23
発行日 1994年1月10日
Published Date 1994/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902539
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ポイント
●最近の食道癌に対する手術の方針は,二元化の傾向にある.拡大手術は3領域郭清術(頸部,胸腔内,腹腔内リンパ節の郭清)であり,縮小手術は内視鏡的食道粘膜切除術と非開胸食道抜去術である.
●画一的な食道癌治療が反省され,症例によって治療法の選択がなされるようになった.
●QOLを考慮して縮小手術を積極的に取り入れるために,high risk groupに対してルゴールを用いた色素内視鏡検査を行って,症状のない早期の食道癌の発見に努めるべきで ある.
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