今月の主題 循環器疾患の画像診断
どう診断するか—選択と読み方
リウマチ性僧帽弁膜症
増田 喜一
1
,
別府 慎太郎
2
1国立循環器病センター生理機能検査部
2国立循環器病センター研究所
pp.2312-2316
発行日 1993年12月10日
Published Date 1993/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902520
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●リウマチ性僧帽弁膜症の形態的,機能的診断に対して行われてきた心臓カテーテル法,心血管造影は,既に過去の検査法となり,現在ではもっぱら超音波法が利用される.
●リウマチ性僧帽弁膜症の特徴である弁および弁下部病変の解剖学的変化の認識,それに基づく狭窄性・逆流性病変の診断,さらには合併症の画像診断に心エコー図が適している.
●超音波法は,検者および被検者依存性の高い検査法であり,必ずしも明瞭な画像が得られないという本法の限界も供せ持つため,次の手段としてCT,血管造影法などを考慮する.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.