今月の主題 膠原病—診断へのアプローチと最新の治療法
Editorial
膠原病の概念,範囲と診断,研究の動向
伊藤 幸治
1
1東京大学医学部物療内科
pp.1816-1820
発行日 1993年10月10日
Published Date 1993/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902407
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●膠原病は結合組織のフィブリノイド変性を特徴とする疾患群で,RA,SLE,PSS,PM/DM,PNを代表的疾患とし,その他に膠原病類縁疾患も含んでいる.
●膠原病は多臓器に変化を生じ,再燃と寛解を繰り返す慢性疾患で心肺障害例は予後がよくない.
●膠原病の多くに自己抗体が検出されるが,真の原因は不明である.
●DMARDおよびステロイドが有効であるが,免疫抑制薬,免疫調節薬を必要とする例は少なくない.
●原因解明,治療の開発に免疫学,ウイルス学,分子生物学,分子遺伝学の手法が用いられている.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.